メタボリックドミノ
こんにちは。
今回は、前回の歯周病の続きのお話しです。
メタボリックドミノ
皆さんは
「メタボリックドミノ」という言葉を知っていますか?
メタボリックドミノというのは、生活習慣の乱れなどから始まり、まさにドミノ倒しのようにどんどん体の不調を招いてしまうという、負の連鎖を表したものです。
メタボリックというと、メタボリックシンドロームという言葉が有名です。
メタボリックシンドロームも生活習慣の乱れなどが原因といわれており、肥満はメタボリックドミノの入口とされています。
このメタボリックドミノですが、近年ではむし歯や歯周病がドミノの一番上流地点にある、と考えるようになりました。
例えば、
むし歯や歯周病が重症化して歯を失ってしまうと、、、
よく噛めないまま食べ物を飲み込んでしまい、満腹中枢が刺激されないことから必要以上に食べ物を摂取してしまう可能性も出てきます。
そうなることで食生活の悪化により、メタボリックシンドロームが進んでいってしまう可能性があります。
また、近年の研究から歯周病は、身体中の多くの疾患を誘発させる、ということもわかっています。
そういうことからも、むし歯・歯周病がメタボリックドミノの最上流地点にあることは納得できます。
口腔内細菌によってメタボリックドミノが始まってしまうと、糖尿病や脳卒中、心不全などさまざまな疾患のリスクが高くなってしまいます。
なるべく歯科で食い止める!!
まだ痛くない。まだ大丈夫!は危ないかもしれません。
むし歯や歯周病になっていて痛みや症状がない場合であっても、それは病気の入口なんです。
上流のドミノが倒れてしまい、下流へと進んでいってしまうと、途中でとめることは難しくなってきます。
まさに、「ドミノ倒し」のようにどんどん進んでいってしまいます。
食い止めるために必要なこと
①むし歯や歯周病の治療と予防
むし歯や歯周病を放置せず、適切な治療とメンテナンスを行いましょう。「痛いから行こう」や「痛くなってから行こう」ではいけません。
また、治療やメンテナンスを行っていない方は、3ヶ月〜半年に1回、最低でも1年に1回は必ず検診に行きましょう。
早めに気づくことで、いわゆる「痛い治療」をしなくて済むかもしれません。
②口腔機能の向上・維持
食べる・話す・呼吸するために必要なお口の周りの筋肉やだ液の働きが衰えていないかのチェックをし、それらを衰えさせないトレーニングも大切です。
お口の健康維持が、体の健康維持を助けることになります。