歯間ブラシとデンタルフロスのすすめ
こんにちは。
今回は歯周病予防に効果的な歯間ブラシとデンタルフロスのおはなしです。
みなさん、歯磨きはどのようにしてますか?
「歯ブラシ(ブラッシング)だけ」という方も多いのではないでしょうか。
ブラッシングのみでは、どれほど歯垢は除去できているのでしょうか。
上の図から、普段の歯のケアがブラッシングのみという場合だと、半分近くの歯垢が残ってしまうことがわかります。
歯垢(プラーク)とは?
プラークとは食べ残しや食べかすのことではなく、歯の表面に付着する細菌の集まりなんです。
だ液によって、歯の表面はタンパク質で覆われますが、その中に細菌が自分たちの住みやすい環境の家をつくります。
住みやすい環境なので、多くの細菌がそこに移り住もうとしてやってきて、細菌の中でも、悪玉菌が多く中に入ろうとやってきます。
この状態を、細菌性プラークやバイオフィルムといいます。
このプラークの中に存在する、悪玉菌である歯周病菌が生成する毒素によって
歯茎を腫らしたり、血や膿をだしたり歯の周りの骨を溶かしたりしてしまいます。
ちなみに
このプラークが固まったものを「歯石」といいます。
なぜプラークや歯石があるといけないのか
それは、プラークが歯周病発症の重大な因子の1つだからです。
3つまたは4つの因子が重なることで、歯周病になりやすい状態になるといわれています。
では、どのような状態が歯周病になりやすいのでしょうか
このように、各因子が重なることで、歯周病発症のリスクは高くなってしまいます。
因子の1つであるプラークを除去するには
ここでもう一度、最初のグラフを見てみましょう。
ブラッシングのみでは、プラーク除去は約60%程度ですが、フロスや歯間ブラシを使用することで除去率が95%程度まで上昇することが一目でわかります。
では、プラークはどこにたまりやすいのでしょうか。
上の図でわかるように、特に歯と歯の間や歯ぐきとの境目にたまりやすいことがわかります。
こういったところは歯ブラシの毛先が行き届きにくく、プラークが残ってしまいます。
この残ったプラークが歯周病やむし歯の原因となってしまいます。
そこでおすすめするのが、「歯間ブラシ」や「フロス」といった歯間清掃用具です。
歯と歯が接している部分には、狭いところにはいっていける
「デンタルフロス」がおすすめです。
デンタルフロスには、指に巻き付けて使用するタイプや、取っ手がついており持ちやすくなっているホルダータイプのものがあります。
歯とはの間が比較的広くなっているところでは、
「歯間ブラシ」がおすすめです。
歯間ブラシはさまざまなサイズが展開されています。大きすぎる場合は歯ぐきを傷つけてしまう恐れがありますし、小さすぎる場合は十分にプラークの除去ができない場合もあります。
使った際にキツく無い程度のブラシを使うと良いでしょう。
歯間ブラシやフロスのサイズや形状について、どれが自身に適しているのか、
気になった場合は、かかりつけの歯医者さんに相談してください。
当医院でも患者さんに合ったブラシやフロスのご案内と販売を行っていますので、
お気軽にお申し付けください。