残存歯数と死亡率に関係がある?vol.1
こんにちは。
今回は、歯の残存数と死亡率のお話「その1」です。
近年、未曾有の高齢化社会を迎えている日本。
要介護高齢者やその介護者、介護費用の増加は大きな社会問題と認識されています。
そんな中政府は骨太の方針のなかで、口腔の健康は全身の健康にもつながることから、口腔機能管理の推進など歯科保険医療の充実に取り組む、ということを閣議決定しました。
口腔内の状況と全身の健康についての関係は
歯の損失、残存歯数の減少が、
心血管系や脳卒中による死亡リスクなどさまざまな死亡リスクを増加させるという研究が多く存在します。
また
歯の喪失による咀嚼障害によって、食嗜好・咀嚼可能食品が変化してしまい、低栄養や過剰栄養を招いてしまうことで、
全身疾患を発症してしまい、死亡につながるといった可能性もあります。
歯周病を中心とした口腔内の慢性炎症が歯の喪失の原因となると同時に、
低レベルの菌血症(血液中に細菌が存在していること)引き起こして、
心血管系疾患や代謝障害につながることで死亡リスクを高めてしまう可能性もあるのです。